は じ め に
富山県消費者協会会長 中 川 眸
日本の温室効果ガスは1990年レベルからみれば、8%も増加しているという。このことは企業のみでなく、一般生活者も考えなければならない問題である。
槌屋治紀氏は、抜本的に温室効果ガスを減量するためには、エネルギー文明の転換を行わなければならないという(環境と文明、Vol.14 NO.9
2006)。即ち、現在はエネルギー狩猟型文明であり、それをエネルギー耕作型文明に転換すべきだというのである。エネルギー狩猟型というのは、地下から化石燃料(石油、石炭、天然ガス)を掘り出して使用するのでいつかはこの資源は枯渇するだけでなく、使用に際して二酸化炭素が排出される。一方エネルギー耕作型とは、地上で農業を行うように太陽エネルギーを受け止め太陽光発電、太陽熱、バイオマス、風力などの再生可能なエネルギーを得て生活に利用するというのである。このような再生型エネルギーの実用化にいたる技術も夢ではないと槌屋氏は述べているがここでは割愛する。
一世紀後に、或いはそれより早くこの耕作型エネルギーの時代が来るとしても、消費者は買い物に行かねばならないだろう。レジ袋の質が石油系から他のものに変わっているか、今のままか、そのどちらであっても大半の人が環境問題を認識して、継続して使えるマイバッグを持っていくか、真剣に考えねばならない。「思いは高く、実行は身近から」という生活哲学を失うことなく多くの人を啓発していきたいものである。
富山県消費生活研究グループ連絡協議会会長 西尾文子
日本のレジ袋使用量は、年間25万トン約313億枚で、国民一人当たり260枚を使っていることになります。
資源の枯渇が憂慮されている今日、私たち一人ひとりは、自分なりのこだわりの中から地球の健康、つまり環境のことを考えて行動することが必要です。『自分はゴミの分別に協力しているから満足している』ではなく、買うときに環境にやさしいものを選ぶことが大切です。マイ水筒や、マイバッグを持参する(発生抑制)ということは、とても小さな行動かもしれませんが、その積み重ねが波紋となり、企業を変え社会を変え、環境を具体的に改善することにつながります。
半透明のレジ袋を下げてスーパーを出るよりも、お洒落なマイバッグを下げて帰路につくことこそ、本当の素晴らしいお洒落かと思います。
過日、上海市消費者権益保護委員会の方々と、本調査結果を中心に熱心な意見交換をするという機会に恵まれました。それぞれ、国が違っても同じようなことで、とても苦慮している様子が伺えました。
今回の調査では、昨年同様に富山国際大学の皆様には、多大なご支援をいただきました。若い方の発想はとても新鮮でした。厚くお礼を申しあげます。
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